事業用車

701(旧番ED2001)

電気機関車  神鉄唯一の電気機関車はED2001として1929年に新造された。 抑速発電ブレーキのほか,砂まき装置およびバッテリによる電磁吸着ブレーキを装備し,急勾配での運用に備えている。

電気機関車2001(現在は改番されて701)<1983/03/14>

 おもに国鉄から譲り受けた貨車を牽引して貨物輸送に活躍していたこともあるそうだが, 貨物輸送廃止後は砕石その他工事資材の輸送に使用されている。

 現在は無蓋貨車は廃車され,専らホッパ貨車サホ762+クホ761と組んでおり,砕石の輸送に励んでいる。 工事資材は道場南口で積み込んでおり,三田線の増発により昼間は完全ネットダイヤとなって輸送列車の入る隙間がなくなり, 一時期は深夜にしか走らなくなったようだが,三田線一部複線化により最近は昼間に走る姿を見ることができるようになった。

電気機関車701  なお,当初は2001を名乗っていたが,公園都市線開業前の新形式車に2000番台を譲って 701に改番された。

改番後のデキ701<2010/06/04>

 2010年にモーターカーが新造され,軌道用砕石輸送はこのモーターカーが担うようになり,デキ+ホッパは砕石輸送から撤退, 2010年11月13日には有志によるチャーターで,鈴蘭台〜道場南口〜有馬口〜道場南口〜鈴蘭台〜押部谷〜鈴蘭台をフォトラン。 2011年4月8日の深夜に見津車庫に回送され,4月23日までに廃車解体されてしまった。


ホッパ貨車(760形)

ホッパ車クホ761  ホッパ貨車サホ762+クホ761は1978年に新造された。ED701とコンビを組んで砕石の輸送と散布に現在も活躍している。

 クホ761には運転室が設けられ,ED701を遠隔制御することができるため,機関車を付け替えることなく本線での運行が可能である。

ホッパ車クホ761+サホ762+ED701<1999/06/26>

ホッパ車クホ761  その後,検査時の塗装のときにクホ761の前面Hゴムもマルーンに塗られている。

Hゴムもマルーンに塗り替えられたクホ761ほか<2009/07/05>

 2010年にモーターカーが新造され,軌道用砕石輸送はこのモーターカーが担うようになり,デキ+ホッパは砕石輸送から撤退, 2010年11月13日には有志によるチャーターで,鈴蘭台〜道場南口〜有馬口〜道場南口〜鈴蘭台〜押部谷〜鈴蘭台をフォトラン。 2011年4月8日の深夜に見津車庫に回送され,4月23日までに廃車解体されてしまった。


電動貨車(デヤ750形)

電動貨車750形  電動貨車750形は,1971年にレール・枕木・架線柱などの資材輸送のために101形から主要機器を譲り受けて製造された。 752-751の2両固定編成で,各車電動車で独立したユニットとなっているが,パンタグラフは752のみにある。 両車の運転室後部に作業者の乗車スペースもあるほかクレーンも装備している。

写真は道場南口で積込み作業中の電動貨車750形<1982/02/07>

 資材運搬用として2編成目のモーターカーが増備され,デヤも資材運搬工臨から引退。 2012年12月22日には有志によるチャーターで,鈴蘭台〜押部谷〜川池信号場〜粟生〜小野〜粟生〜見津車庫〜鈴蘭台をフォトラン。 2013年3月26日付で除籍となり,2013年4月30日深夜に1352Fの牽引で見津車庫に回送。 そして2014年3月14日深夜に1352Fの牽引で市場駅に回送され,翌3月15日から16日にかけて解体搬出されてしまった。


元101

 1929年から新造された101形は1970年前後に廃車され,一部は800系または電動貨車750形に機器を譲った。 その中で,101は解体を免れて鈴蘭台車庫内で入換車として生き残った(車籍はない)。
 入換車となってからも現役時代の姿を鈴蘭台車庫内で見せていたが,いつ頃か,扉と一部の窓が塞がれたうえ茶色に塗られてしまった。

写真は元デ101。(グレー+ピンク=1982年6月撮影。茶色=2001年7月撮影。いずれも本線走行中の車内から。)

元101 元101茶色塗装後

1999/10/30 新設,2014/03/20 最終更新
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