鉄道の動きについて,さまざまな情報源から得られた情報を独断と偏見で選んで雑録します。
阪急電鉄の5100系は1971年にデビューし,2021年で誕生から50周年を迎えました。 これを記念して,同系トップナンバー車両を含む宝塚線所属5100×8Rに記念ヘッドマークを両先頭部に掲出し, 側面の社章は現在のものを撤去して1992年までのものにステッカーで復元して,2021年7月27日から運行されています。
5100×8R(C#5100側)
5100×8R(C#5115側)
5100系は神戸・宝塚・京都の3線区で定期運用されたことがある数少ない系列であるためか,ヘッドマークには3線区の運行標識板を掲出していた時代の姿が描かれています。
・神戸線:電気連結器付き密着連結器を装備していた編成に特急 大阪梅田〜須磨浦公園の標識と西宮球場で阪急ブレーブスの試合開催日に掲出されていたヘッドマーク
・宝塚線:急行 大阪〜宝塚の標識
・京都線:特急 大阪〜京都の2枚標識
ヘッドマークは,同年11月30日まで,車体側面への旧社章は次回検査入場まで掲出される予定です。
山陽電車が運営する須磨浦ロープウェイのリニューアルが2021年3月25日に完了したのを記念して, 山陽電車とファミリアで様々な共同企画が実施されました。
「山陽電車×familiar」コラボレーション企画第2弾として,アートイベント「描こう!ファミちゃんと山陽電車が走る、まちのものがたり」が実施されました。 山陽電車車両とファミリアのキャラクターを描いて山陽電車が走るまちのものがたりを表現する絵を対象としたコンクールです。
応募作品の中から最優秀作品に選ばれた絵をヘッドマーク加工して,2021年7月21日から10月1日まで山陽電車と須磨浦ロープウェイの車両に掲出されました。 また,応募された全作品が6013Fの車内吊りポスターにて展示されました。
大阪梅田方 最優秀賞「山陽電車賞」
姫路方 最優秀賞「ファミリア賞」
毎年7月24日と25日に大阪で行われる天神祭にあわせて,阪急電鉄では一部の編成に「天神祭」ヘッドマークが掲出されています。
2021年の天神祭は新型コロナウイルスの影響により神職及び関係者だけで神事のみが斎行され, 船渡御・奉納花火などは取り止めとなり,「天神祭」ヘッドマークは掲出されませんでした。
沿線に多数の海水浴場がある山陽電鉄では,夏の海水浴シーズンならではのヘッドマークを掲出することがあります。
2021年も新型コロナウイルス感染防止のため山陽電鉄沿線の海水浴場が開設されなかったところが多かったからか,山陽電鉄の海水浴ヘッドマークは掲出されませんでした。
北条鉄道では「かぶと虫列車」も毎年夏の恒例行事となっています。 天井に木の枝や葉が飾られて森の中にいるような雰囲気の車両が定期列車の北条町方に増結され, プレゼントされたかぶと虫と一緒に親子で北条町〜粟生を1往復するものです。 車内では子供たちが楽しめる企画があるようです。
2021年は新型コロナウィルスの感染拡大を抑えるため当面の間イベントの開催は中止されており,かぶと虫列車も運行もされなかったようです。
神戸市営地下鉄では,沿線の幼稚園・保育園の子供たちの願いを記した短冊が窓に飾られた「ひこぼし号」と「おりひめ号」が七夕シーズンに走ります。
2021年は7月7日から8月9日まで,たなばた列車「ひこぼし号」・「おりひめ号」が運行されています。
西神・山手・北神線・・「ひこぼし号」6145F,「おりひめ号」6132F
海岸線・・・・・「ひこぼし号」5106F,「おりひめ号」5107F
2021年7月7日で海岸線が開業20周年を迎えて,ヘッドマークは神戸市営地下鉄のマスコットキャラクターを主体としたデザインに一新され, ひこぼし号は「ゆうちゃん」,おりひめ号は「北神弓子ちゃん」が描かれたものとなりました。
海岸線
西神・山手・北神線
1886年に東経135度線が日本標準時子午線に制定されてから2021年で135周年になるのを記念して, 明石市立天文科学館とのコラボレーションイベントが開催されました。 その企画のひとつとして記念ヘッドマークが山陽電車の5030系と6000系の各1編成に掲出されています。
2020年に天文科学館の開館60周年を記念して運行されたコラボ列車「シゴセンゴー」の2代目として, 5030系5632Fがシゴセンゴー「レッド」として2021年7月6日から,6000系6010Fはシゴセンゴー「ブルー」として2021年7月3日から, 編成ごとに色が異なるヘッドマークを同年9月30日までの予定で掲出しています。
5632F
6010F
毎年7月1日から7月31日まで京都で繰り広げられる祇園祭にあわせて,阪急電鉄では一部の編成に「祇園祭」ヘッドマークが掲出されます。
2021年の祇園祭は新型コロナウイルスの影響により規模を縮小して神事のみ執り行われ,「祇園祭」ヘッドマークは掲出されませんでした。
神戸市交通局3000系は神戸市営地下鉄西神・山手線(西神延伸線)で西神南駅が開業した1993年にデビューしましたが,6000系新造により2019年8月から廃車が進められました。 そして,最後まで残っていた3128Fに2021年7月1日から「ありがとう3000形 Last Run 2021.7」と記されたヘッドマークが掲出され,7月24日に運用を終えて3000系全編成が引退しました。
3000系最終運用後,2021年7月25日と8月1日に名谷車両基地において,事前募集制の引退記念ツアーが催行されました。