鉄道の動きについて,さまざまな情報源から得られた情報を独断と偏見で選んで雑録します。
2018年11月25日に,神戸電鉄でイベント列車として現代版「勧業電車」が三田から谷上まで運行されました。 「勧業電車」とは、昭和8年頃に地域の産業振興を目的として始発列車の前に運行していた非常に安い運賃の特別列車のことだそうで,行商人で賑わったそうです。
イベント列車 現代版「勧業電車」はミュージアムトレイン6004Fによる運行で,神戸電鉄90周年&三田市制施行60周年コラボヘッドマークを掲出し, 車内では三田市による市制60周年記念事業として,三田市と神戸電鉄の歴史の振り返る「拓けゆく北摂と神戸電鉄」のパネルが展示されています。
この現代版「勧業電車」の車掌台では「しんちゃん」が行商人の出で立ちで乗務。 車内では事前募集の参加者が特製三田美食おつまみ弁当を食しながらビール飲み放題だったようです。
また,谷上駅で開催されていた「三田特産物フェア」で販売する商品の一部もこの列車に載せて輸送されていました。
阪急電鉄では沿線の活性化や旅客誘致のため,沿線の観光スポットなどを車体の側面にあしらったラッピング列車を走らせています。
京都線では2015年1月17日から,神戸線・宝塚線でも2015年11月1日から,各線沿線の観光スポットのイラストでラッピングした車両が1編成ずつ,2017年11月末まで運行されていました。
2018年3月17日から京都線・宝塚線・神戸線の各線に1編成ずつ,新たなデザインの沿線観光スポットラッピング車両を走らせました。 当初2019年3月31日までの予定と発表されていましたが,2018年11月17日から各線ともデザインをリニューアルし,期間も2019年10月31日までに延長されています。
京都線では引き続き1301×8Rが永田萠さんによる京都線沿線の四季のイラストでラッピングされ,2019年10月31日までの予定で運行しています。
今回も1・3・6・8両目に京都の観光スポットの四季があしらわれたラッピングが施されていますが, 京都線では各車両とも,西面は洋風,東面は和風で,異なるデザインとなっています。
京都線観光スポットラッピング「古都」1301×8
神戸線では1007×8Rの1・3・6・8両目に, 引き続きイラストレータ中村佑介さんがデザインした神戸線沿線の観光スポットイラストでラッピングされた編成が2019年10月31日までの予定で運行しています。
神戸線観光スポットラッピング「爽風(kaze)」1007×8R
宝塚線では1004×8Rの1・3・6・8両目に, 引き続き漫画家 池田理代子さんがデザインした宝塚線沿線の観光スポットイラストでラッピングされた編成が2019年10月31日までの予定で運行しています。
阪急宝塚線観光スポットラッピング「宝夢(YUME)」1004×8R
2018年秋の嵐山直通臨時列車は,2015年秋からの臨時ダイヤと運転本数,区間,車両運用は同じです。 2015年秋から京都名所旧跡ラッピング編成「古都」の河原町方6連(8313×6R)が運用されていた「さがの」と, 2016年春から わたせせいぞう氏が描く観光スポットラッピング編成「爽風(kaze)」の神戸方6連(7017×6R)が充当されていた「あたご」は, いずれもラッピングが終了したため,本来のヘッドマークを掲出した通常塗装の車両に戻っています。
11月17日〜25日の休日ダイヤの日に次の列車が運行されます。
種別 | 発 | 経路 | 着 | 乗降扱い停車駅 | 運行本数 | 愛称HM | 車両 |
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直通特急 | 宝塚 | 今津線〜神戸線〜京都線〜嵐山線 | 嵐山 | 宝塚〜十三は準急と同じ,京都線は快速特急と同じ,嵐山線は各駅 | 1往復 | とげつ | 7000系6連1編成 |
直通特急 | 高速神戸 | 神戸高速線〜神戸線〜京都線〜嵐山線 | 嵐山 | 高速神戸〜十三は快速急行と同じ,京都線は快速特急と同じ,嵐山線は各駅 | 1往復 | あたご | 7000系6連1編成(あたご),8300系6連3編成(おぐら2編成,さがの) |
快速特急 | 梅田 | 京都線〜嵐山線 | 嵐山 | 梅田・十三・淡路・桂と嵐山線各駅 | 1往復 | さがの | |
快速特急 | 河原町 | 京都線〜嵐山線 | 嵐山 | 河原町・烏丸・桂と嵐山線各駅 | 嵐山行3本・河原町行7本 | おぐら,さがの,あたご | |
直通特急 | 天下茶屋 | 大阪市交堺筋線〜千里線〜京都線〜嵐山線 | 嵐山 | 天下茶屋・日本橋・天神橋筋六丁目・淡路・桂と嵐山線各駅 | 1往復 | ほづ | 8300系6連1編成 |
2018年から平日は運転区間が変更され,2018年は11月19日〜11月22日の平日に次の列車が運行されます。
種別 | 発 | 経路 | 着 | 乗降扱い停車駅 | 運行本数 | 愛称HM | 車両 |
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直通特急 | 西宮北口 | 神戸線〜京都線〜嵐山線 | 嵐山 | 西宮北口〜十三は快速急行と同じ,京都線は快速特急と同じ,嵐山線は各駅 | 1往復 | あたご | 7000系6連1編成 |
沿線に紅葉の名所が多数ある阪急では,毎年秋の紅葉シーズンに一部の編成に「もみじ」ヘッドマークが掲出されています。
2018年の紅葉シーズンは,カエデの葉っぱで作ったリースをイメージした新デザインの「もみじ」ヘッドマークが掲出されています。 (2018年11月1日〜12月2日)
今回も本線系車両各線4編成ずつ計12編成に掲出されています。 写真は神戸線1008×8R。
北神急行電鉄が営業を開始したのと同じ1988年4月に開学した流通科学大学も30周年を迎えるのを記念して,北神急行の車両に両者のコラボヘッドマークが掲出されました。
ヘッドマークは,流通科学大学の学生が描いたイラストをデザインしたもので,編成ごとに異なったものとなっており, 2018年11月1日から流通科学大学の学園祭“りゅうか祭”の最終日である11月18日まで,運用中の全編成に掲出されました。
なお,この期間中は7055Fが7000A系化改造(VVVF制御装置をSiC素子のものに,SIV装置をIGBT素子のものに更新)のため運用休止中でした。 また,各編成の前後は同じヘッドマークでした。
7051F
7052F
7053F
7054F