鉄道の動きについて,さまざまな情報源から得られた情報を独断と偏見で選んで雑録します。
毎冬,日本海の蟹シーズンには京阪神地区から「かにカニエクスプレス」が運転され,これを利用した日帰りカニすきツアーなども好評のようです。 2002年も11月から「かにカニエクスプレス」が運転されていますが,ルミナリエヘッドマークが取り外された12月下旬から, そのPRヘッドマークが201系で掲出され始め,「かにカニエクスプレス」の運転が終わる3月にはずされました。
E231系のうち通勤線区用の車両はJR東日本直営の新津車両製作所で製造されますが, クロスシート車両およびトイレ付車両など仕様がバラエティな近郊型は川重兵庫工場など従来どおり車両メーカーで製作されます。
継続して増備されているE231系は何度も川重兵庫工場から甲種輸送されていますが,2002年12月23日の牽引機はJR貨物更新色のDE10 1188号機でした。
JR貨物更新色DE10に牽引されるJR東日本E231系<2002/12/23 鷹取>
DF200は北海道におけるDD51の後継機として製作された電気式ディーゼル機関車で,エンジンにより発電し,VVVF制御された誘導電動機によって駆動します。 「ECO POWER・RED BEAR」の愛称がつけられています。
JR貨物の機関車と貨車は川重兵庫工場でも製作され,遠隔地で使用される車両は配置地区まで機関車で牽引されます。
甲種輸送中の車両には車両メーカーなどの担当者が添乗しますが,機関車の長距離輸送では機関車内に添乗することに無理があるためか, 鷹取からは,今ではあまり見られなくなった車掌車ヨ8000形を連結して走行するようです。
鷹取でヨ8000を連結して待機中のJR貨物DF200-60<2002/12/18 鷹取>
2001年に続いて2002年にも12月16日から12月25日まで, 窓にクリスマスに因んだ絵が描かれたクリスマスデコレーション列車が西神・山手線と海岸線でそれぞれ2編成ずつ走り,クリスマス気分を醸し出していました。 (西神山手線・・・1101F,3125F 海岸線・・・5101F,5102F) 今回は運転台後部仕切にクリスマスリースも飾られました。
この年はクリスマスデコレーション列車の運転予定時刻が神戸市交通局のサイトに掲載されていました。
川重兵庫工場〜兵庫〜鷹取の甲種輸送ルートでは有効長の関係で,長い編成の新造車は2日に分けて鷹取まで輸送されます。 1日目に川重を出た車両は鷹取で一晩留置,2日目に鷹取で2日分が連結されて各地へと旅立っていきます。
営団東西線用05系も2日に分けて5両ずつがDE10に牽引され,2日目に鷹取で10両編成に組成され,東京方面へ牽引されていきました。
鷹取で2日分が並んだ営団05系第34編成<2002/12/15 鷹取>
2003年春から特急「しらさぎ」・「加越」にも683系が順次投入されることになりました。 「しらさぎ」ではJR東海区間でも新たに683系が走行するため,乗務員・検修要員の研修などのため早めに製作が開始され, 川崎重工兵庫工場からも2002年11月から順次出場しています。
JR西日本の川重製車両は,新形式車の初回は吹田または網干などの工場まで機関車で牽引されることもありますが, リピートで製造された車両は鷹取までDE10で牽引された後,ほとんどの場合,鷹取からそのまま公式試運転で自力走行します。 この683系も鷹取から12:53頃に自力走行で上っていきました。
「しらさぎ」・「加越」用683系の「サンダーバード」用683系とのおもな外観上の違いはオレンジラインが入っており,基本編成が5両であることです。
甲種輸送の後,公式試運転待機中のJR西日本683系
クハ682-2705ほか3連×2編成<2002/12/10 鷹取>
2002年12月に阪急各線でクリスマスデコレーションされた車両が走りました。
神戸線で7001×8R,京都線で6330×8Rにラッピングされている記録が残っており,梅田方先頭車のみの側面に左右で異なるデザインのラッピングが施されていたようです。 また,サンタクロースをあしらったヘッドマークがラッピング編成を含めた一部の編成に掲出されていました。
「クリスマス」デコレーション 京都線 6330×8R
「クリスマス」デコレーション 京都線 6330×8R
「クリスマス」デコレーション 神戸線 7001×8R