2014年6月〜2016年4月の動き

 2014年6月28日のダイヤ改正以後の車両の動きとダイヤに関連した話題を記録してきました。

入換牽引車 搬入

 現在,鈴蘭台車庫内の入換牽引車となっている元デ100形101号車は,2015年度末に引退するとのことで2015年10月の神鉄トレインフェスティバルで展示走行撮影会が行われました。

 その後継車と思われる車両が,2016年2月21日に谷上駅引上線に姿を見せていました。 この前日2月20日に道場南口に搬入され,同日深夜から2晩かけてモーターカーに牽引されて鈴蘭台車庫へ向かう途中のようです。

 一般的な牽引車は黄色いモーターカーのような形態で各地の鉄道でよく見られますが,神戸電鉄では現在の牽引車である元101号車を模した車体となっているのが注目されるところです。

モーターカーに連結された入換牽引車
運搬途中の入換牽引車

入換牽引車
運搬途中の入換牽引車

2016/02/27 記

編成変更(1000系)

 1352Fと1310Fの間で下記のとおり車両の組替が行われて1352-1351-1362-1361の4連が運用され, 1371号車が鈴蘭台車庫塗装庫に取り込まれているのを2015年4月上旬に確認しています。

cM2 M1o oM2 M1c
+1352--1351--1372--1371+
cM2 M1o oM2 M1c
+1310--1309--1362--1361+
cM2 M1o oM2 M1c
+1352--1351--1362--1361+営業運用中
cM2 M1o
+1310--1309-所在未確認 2015/03/31付除籍
oM2 M1c
-1372--1371+鈴蘭台車庫内留置 2015/03/31付除籍

3扉車1350形に統一された1361×4
3扉車に統一された1361×4連

2015/04/11 確認

 その後,1372-1371の2両がパンタグラフなど部品取りされて保留状態になっているのを確認しています。

部品取り状態の1372×2と現役1376×4
部品取り状態の1372×2

 なお,1310-1309および1372-1371は2015年3月31日付で除籍されています。

2015/05/23 確認,2015/06/14 加筆

車両運用変更

一部の4両編成列車を3両編成に運用変更(2015年2月28日〜)

 利用者の減少に合わせて,これまでも車両の短編成化が行われるとともに,3000系1編成などが廃車されることにより経費削減が進められてきました。 さらに2015年2月28日から一部の4両編成列車が3両編成に運用変更されることが2015年2月2日に発表されました。

 変更されるのは,次のとおりの一連の運用です。

平日ダイヤ
  • 鈴蘭台21:20発有馬温泉行→有馬温泉〜有馬口の折り返し運行→(ヨ)有馬温泉 滞泊→翌朝 有馬温泉〜有馬口の折り返し運行→有馬温泉6:52発新開地行→新開地7:47発鈴蘭台行で入庫
休日ダイヤ
  • 鈴蘭台18:26発新開地行→新開地18:46発有馬温泉行→有馬温泉〜有馬口の折り返し運行→(ヨ)有馬温泉 滞泊→翌朝 有馬温泉〜有馬口の折り返し運行→有馬温泉6:51発新開地行→新開地7:46発鈴蘭台行で入庫

 この運用と他の運用との組み替えも合わせて,4両編成1運用分を3両編成にすることが可能なようです。

2015/02/08 記

3連化(1000系)

 利用者の減少に合わせて車両の短編成化を行うことで経費削減を図るため,2013年の1120Fおよび1122Fに続いてさらに4両編成の一部を3両編成にすることとなり, 2014年度に4連1本が3連化されています。

1116-1208-1115

 1116Fは2000年11月に1125号車を組み込んで4両固定編成となり,一時は新開地方に1060号車を連結した5両編成で運用されたこともありましたが,2007年5月に4両編成に戻り, その後ワンマン対応改造が行われ,2015年2月に1125号車を抜き取って再び3連固定編成となっています。

 1116Fも,4両編成でワンマン対応化された際に設置された戸閉センサーが,3両編成になっても残されています。

cM T Mo Mc cM T Mc
+1116--1208--1125--1115++1116--1208--1115+
Mo
-1125-鈴蘭台車庫内留置 2015/03/31付除籍

3連化された1116F
3連化された1116F

抜き取られて鈴蘭台車庫に留置中の1125号車
抜き取られた1125号車

 なお,1125号車は2015年3月31日付で除籍されています。

2015/03/08 記,2015/09/16 修正

廃車

1112-1206-1111-1074

 2016年に新形式6500系3連1編成が竣工するのを控えて,2016年3月に1112Fが運用から離脱し,編成をばらされて鈴蘭台車庫に留置されていましたが, 2016年3月25日・26日深夜に2両ずつ市場駅作業場に回送され,それぞれ翌日中にトレーラーに載せられて深夜に搬出されました。

部品取り状態の1112-1206
鈴蘭台車庫で部品取り留置中の1112-1206

2016/04/20 記

1372-1371・1125・1310-1309

 ダイヤ変更による運用数減少や編成変更等により余剰となったこれらの車両は,2015年3月に除籍されてからも鈴蘭台車庫に留置されていましたが, 1372-1371は2015年8月6日,1125は8月7日,1310-1309は8月8日の終列車後に1376Fの牽引により市場まで回送,翌深夜にトレーラーに載せられて搬出されました。

部品取り状態の1372×2と現役1376×4
部品取り状態の1372×2

 なお,1310-1309および1372-1371は2015年3月31日付で除籍されています。

2015/08/20 記

3002-3101-3102-3001

 2014年3月31日付で除籍された3000系第1編成3002Fは,同年6月上旬から8月中旬まで3001号車と3102号車が部品取りされた状態で鈴蘭台車庫留置線にいるのが見られましたが, 再び工場内に取り込まれたのか8月24日には姿を消していました。

 そして,2014年8月30日深夜と翌31日深夜の2回に分けて4両とも見津車庫に牽引回送されたようです。

 9月2日夕刻までに3102号車と3001号車の屋根上および床下の機器の撤去が行われ,車体をバーナーで切断する作業が行われているのも見られました。

 3102号車は9月3日午前中に搬出されようで昼過ぎには姿はなく,午後に3001号車が2分割され,前側半分が同日中に搬出されました。

 引き続いて残りの車両の作業が進められ,最後は9月6日に搬出されたそうです。

 これまで,廃車されて見津車庫に回送された車両は長期間留置された上で解体または搬出されることが多かったのですが, 今回の3002Fは除籍されてから搬出まで比較的短期間で施工されてしまいました。

屋根上・床下機器撤去中の3102号車
機器撤去中の3102号車

3002F搬出準備作業中の全景(3102号車搬出済み・3001号車切断中)
3002F搬出準備作業中全景

3001号車切断
3001号車切断

3001号車前半分をトレーラーに積み込み
3001号車前半分トレーラ積み込み

3001号車前側半分を搬出
3001号車前半分を搬出

3001号車前半分を搬出
これまで走ってきた線路を横切る狭い踏切をなんとか通り抜け,旅立っていきました。

2014/09/07 記

車両とダイヤの歴史    神戸電鉄    神戸鉄道資料館