2003年6月〜2005年3月の動き

 2003年6月21日にダイヤ改正が行われ,粟生線5両編成列車の減少(4両編成化)と昼間の粟生線区間運転列車の運転区間延長により3両編成列車が4両編成になるなど, 5連運用が減少する一方,4連運用が増加した。 また,ワンマン運転の区間拡大が行われる予定であり,車両のワンマン運転対応改造工事が進められ,車両の動きがさらに注目される。

1000系列塗分け変更

2005年3月に久しぶりに車体の全体塗り替えが行われ,1000系列塗装の扉部分直線的塗分けに変更された。

+1310-1309-1362-1361+
2005年3月
2005/03/27追加

新タイプ5両編成営業運用開始

1071号車先頭の5両編成  2005年1月に有馬線で試運転が行われた5両編成のうち,1120F+1071が2005年2月21日から営業列車として粟生線の5連運用に就いた。

写真・・・営業運用中の1071号車密連側先頭の5連<2005年2月23日>

営業運用に就いた新タイプ5両編成
cM oM T Mc cMc
+1120--1126--1210--1119++1071*2005年2月21日〜
2005/02/26追加

有馬線で5両編成の試運転走る

 5連運用とその予備に関わる編成以外でワンマン対応の改造が施工されていないのは1116Fと1120Fのみとなったが, 2005年1月に,これらの編成に1060号車または1071号車を連結した5両編成の試運転列車が有馬線鈴蘭台〜谷上を走った。

 同区間で5両編成が走るのは,阪神・淡路大震災の直後から長田〜鈴蘭台が復旧するまでの間, 粟生線志染からの直通列車で鈴蘭台〜谷上をノンストップで営業運転して以来である。

 1月18日の1060+1116Fの試運転では,先頭の1060号車のパンタグラフが下げられて状態で走った。 今後の5両編成列車の動向が注目される。

有馬線で試運転中の5両編成<2005年1月18日 山の街付近>
パンタを下げた1060号先頭の5連が有馬線で試運転 有馬線で1115号先頭の5連試運転列車
有馬線における5連試運転列車の編成
cM oM T Mc cMc
+1120--1126--1210--1119++1071*2005年1月7日
cMe cM T Mo Mc
+1060++1116--1208--1125--1115+2005年1月18日(1060はパンタを下げて走行)
2005/01/23追加

粟生線ワンマン運転開始

 2003年9月6日(土)から粟生線全区間においてワンマン運転の習熟が開始された。 当面は車掌も乗務するが,車掌はホーム監視などを行うのみで扉の開閉と車内放送などはせず,車内放送は自動放送となり,扉開閉と自動放送の起動などの操作は運転士が行う。

 これに先立って,各駅ホームでは側方確認用のミラーが設置されるとともに,見通しが悪いホームではモニターカメラ・テレビも併設されている。 とくに,三木駅ではスペースの関係でモニター画面として盤に組み込まれた液晶のようなものが採用されている。

 写真はいずれも,出発時に運転士が扉スイッチを操作しているワンマン習熟運転営業列車。

ミラーが設けられた押部谷駅
ワンマン運転習熟中(押部谷駅にて)
モニター画面も併設された鈴蘭台駅
ワンマン運転習熟中(鈴蘭台駅にて)

 なお,ワンマン習熟運転の過程で不具合が判明したのか,戸閉センサカバーの形状などが順次変更されている。

 2003年11月30日(日)から粟生線鈴蘭台〜粟生で本格的にワンマン運転が始まった。 新開地〜鈴蘭台は引き続いて習熟運転として車掌が乗務しているが,粟生線系統の列車では車掌業務は行っていない。

 そして2004年1月11日(日)から新開地〜鈴蘭台で粟生線系統の列車でワンマン運転が始まった。

2003/09/06,2003/12/27,2004/05/04更新

ワンマン運転対応などの改造(1000系)

 1000系列の3両編成のうち,5連運用に入らない編成のワンマン運転対応改造工事は完了していたが,2003年6月頃から新たに4両編成のワンマン対応改造工事が始められた。

1352-1351-1372-1371

cM2 M1o oM2 M1c
+1352--1351--1372--1371+2003年 7月

 +1352-1351-は-1074+と3連でワンマン改造されていたが,4連ワンマンとして追加改造されている。 1372号車の前照灯は塞がれており,連結器も半永久形連結器に取り替えられ,事実上4連固定編成となっている(1351号車は既に同様の改造済み)。 連解仕様の電気連結器付き密着連結器だった1371号車の運転台側連結器も密着自動連結器に交換されている。

 4連ワンマン化としての改造内容は3000系・5000系と同様と思われるが,2003年7月28日に確認できた外観上の変化は次の通りである。

写真・・・2003年7月28日鈴蘭台車庫にて
 1000系列で初めての4両編成ワンマン改造車として登場間近の+1352-1351-1372-1371+(まだ作業中)。
 4両すべてに新たに戸閉センサが取り付けられ(カバーは未装着),-1372-1371+にも車両間転落防止幌が設置された(まだビニールカバー付き)。

ワンマン運転対応改造完了間近の1372号車 ワンマン運転対応改造完了間近の1371号車

 +1352-1351-は-1074+と2001年8月に3連固定化され,2002年1月にワンマン運転対応改造されてからわずかの期間で組成相手を変えることになった。

2003/07/28作成

1112-1206-1111-1074

1074と固定編成化されたうえでワンマン対応となった1112F  +1352-1351-から分離された-1074+は2003年10月に+1112-1206-1111+と組んで4連固定化されたうえで,戸閉センサーの取り付けなど4連ワンマン運転対応改造された。

 1112号車は連解装備を撤去されて密着式自動連結器に変更,1206号車のSIVが4連対応に,1111号車はパンタグラフの撤去と運転台の機能停止など, 各車に種別・行先表示器の側面への追加と戸閉センサーおよび車両間転落防止幌が設置されるなど,各種改造が施されている。 なお,1112号車の幌枠は以前から撤去されている。

写真・・・2003年11月1日鈴蘭台〜菊水山にて

cM T Mo oMc
+1112--1206--1111--1074+2003年10月
2003/11/02作成

1360-1359-1358-1357

 つづく1000系列のワンマン運転対応化は,5連運用から撤退して1076号車を外してからも非貫通のまま4連運用をこなしていた+1360-1359*1358-1357+に施工された。 中間部分の先頭車同士の連結部は半永久連結器に交換されるとともに幌で結ばれて4連固定のワンマン運転対応編成となった。

cM2 M1o oM2 M1c
+1360--1359--1358--1357+2004年3月
2004/05/04作成

1356-1355-1354-1353

ワンマン対応改造時に連解装備とともに幌枠も撤去された1353号車×4連  幾多の変遷を経て最終的には新造時の編成に戻された+1356-1355+1354-1353*も2004年6月にワンマン運転対応の改造が施工された。

 1353号車と1355号車はいずれも5連用連解運用の増結車として電連付密着連結器に改造されていた。 1355号車は5連運用減少時に既に密着自動連結器に戻されていたが, 1353号車は今回のワンマン運転対応改造と同時に密着自動連結器に戻されるとともに,幌枠と手摺を撤去されてすっきりした顔立ちにかわっている。

cM2 M1o oM2 M1c
+1356--1355--1354--1353+2004年6月
2004/06/06作成

1114-1207-1113-1075

 単行運転可能な状態でただ1両残っていた1075も2004年5月から8月にかけて+1114-1207-1113+と固定編成化されて,4連ワンマン運転対応改造された。 1075はあわせて冷房改造工事も施工されている。

cM T Mo oMc
+1114--1207--1113--1075+2004年8月
2004/09/13作成

1310-1309-1362-1361

 +1362-1361*が5連増結車に充てられたとき以外は,+1310-1309+ が冷房改造されてから +1310-1309+1362-1361* の4両編成で運用されていることがほとんどであったが, このペアのまま4連固定のワンマン運転対応改造が施工された。

 これにより,1300形および1350形のワンマン運転対応化が完了した。

cM2 M1o oM2 M1c
+1310--1309--1362--1361+2004年10月
2004/10/17追加

1110-1205-1109

 2003年6月ダイヤ改正から3連運用が全てワンマン対応車となってから,非ワンマンの1100形3連4編成は専ら5連3運用についていたが, そのうち1110Fが3連ワンマン運転対応改造が施工された。

cM T Mc
*1110--1205--1109+2004年11月
2005/01/23追加

1154-1252-1153-1076

 2001年6月ダイヤ改正以降,固定編成状態であった +1154-1252-1153+1076+ はそのまま固定編成化・4連ワンマン運転対応改造された。

cM T Mo oMc
+1154--1252--1153--1076+2004年12月
2005/01/23追加

ワンマン運転対応などの改造(5000系)

 5000系もワンマン運転対応化改造が継続して行われ,2004年2月で5000系全編成がワンマン運転対応となった。

cM2 M1 M2 M1c
+5012--5111--5112--5011+
2003年 8月
+5014--5113--5114--5013+
2003年11月
+5016--5115--5116--5015+
2003年12月
+5018--5117--5118--5017+
2004年 1月
+5020--5119--5120--5019+
2004年 2月
2004/05/04最終更新

ワンマン運転対応などの改造(2000系)

 2000系は,主に公園都市線で運用されている3連3編成については当初から3連ワンマン運転対応(戸閉センサ無しなど4連ワンマン対応とは仕様が異なる。)であったが, 4連2編成は準備工事となっていた。

 全線ワンマン化に備えて,4連2編成についても4連ワンマン運転対応に改造されるとともに, 3連3編成についても当初は公園都市線のみに対応していた自動放送装置が全線対応に改造され,全編成が全線ワンマン運転対応となった。

cM T M Mc
+2008--2204--2104--2007+
2004年3月
+2010--2205--2105--2009+
2004年4月
2004/05/04追加

ワンマン運転対応などの改造(3000系)

 引き続き3000系のワンマン運転対応化改造が施工され,2003年12月で3000系全編成がワンマン運転対応となった。

cM2 M1 M2 M1c
+3016--3115--3116--3015+
2003年 7月
+3014--3113--3114--3013+
2003年10月
+3018--3117--3118--3017+
2003年12月
2003/07/28作成,2003/12/27更新

冷房改造

 1075が2004年5月から8月にかけて冷房化改造が行われた。 あわせてワンマン運転対応改造,種別行先表示器の自動化と側面への追加改造工事,新開地方運転台の一部機器撤去と半永久連結器化と同時に改造工事が行われた。

omc
-1075+
2004年8月
2004/09/13追加

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