大井川鐵道と言えばSLを思い浮かべる方も多いと思いますが,京阪旧3000系の先頭車のみ2連×1編成(3008-3507)が1995年に大井川鐵道にやってきました。
桜の名所・家山の桜のトンネルをくぐるように3000系がやってきました。 鳩特急マークの代わりに運行区間標識を掲げています。こちら千頭方3507号車は緑ベースに白文字,反対側金谷方3008号車は青ベースに白文字でした。
川を跨ぐような感じだったと思いますが,無数のこいのぼりが泳いでいるのは圧巻でした。と言っても,この日は天気が素晴らしく良くて風がなく,こいのぼりたちもポカポカ陽気でウトウト? 泳ぐ力がないようでした・・・
本家京阪の旧3000系が翌春に引退することが発表された2012年秋,千頭方3507号車前面に鳩マークが復活しました。
大井川鉄道沿線は川根茶の名産地。陽の光を受けてきらりと光る茶畑の中を臨時急行として千頭に向かいます。
金谷方3008号車の運行区間標識はいつからか,以前反対側3507号車についていた緑ベースのものに変わっていました。
朝陽をいっぱい浴びた紅葉の中,大井川第二橋梁を渡ってきた3000系。鳩マークは復活しましたが12月1日までは「特急」の文字は隠されています。
折り返して,大井川第三橋梁を渡ります。
翌12月2日は太陽も雲隠れ,一転冬の雰囲気。しかし,鳩マークの「特急」文字も復活,運行区間表示も窓下車体貼り付けから窓内に移され,颯爽と特急?急行?列車らしく走っていきます。
今度は大井川第四橋梁。少し流してさらに急行列車らしくなったかな?
大井川鉄道3000系最後の秋となったこの時点では,まだ引退は発表されていませんでしたが,私にとってはこの日が最後となってしまいました。
この直後に引退が発表され,1月18日から2月9日の間に数日,展示撮影会付さよなら貸し切りツアーが催行されました。 そして,2月12日から最後の通常運行に入り,2月14日17:08,新金谷で大井川鉄道での終着駅となりました。