広く「赤川鉄橋」と呼ばれている城東貨物線の淀川橋梁。 1929年に複線対応のトラス橋で完成していますが,これまで鉄道は片側の単線分だけ使用されており, 空いていた部分に木造の歩道を設置して80年以上にわたって赤川仮橋として歩行者に供用されてきました。
おおさか東線の建設工事の進捗に伴い,この橋梁を含む区間も複線化されることになって歩道部分にも線路が敷設されるため, 2013年10月31日24時をもって赤川仮橋としての供用が終了することになりました。
初めて訪れたのは2004年。 まだ,おおさか東線は開業しておらず,城東貨物線の一部と百済貨物ターミナル(2013年まで駅名は百済駅)へのルートに非電化部分があったため, 城東貨物線を走る貨物列車はDD51牽引。
平日の昼間だからか仮橋を通る人は疎ら。1日にわずか5往復しか走らない定期貨物列車がやって来たときもご覧のとおり。 もう少し人が通っているシチュエーションで撮りたかったなぁ。
2008年に城東貨物線の一部が旅客線としておおさか東線が開業してからも百済貨物ターミナルまでのルートの一部に非電化区間があったため, 貨物列車はDD51が牽引してきました。
その後,同ターミナルまでの電化が完成して2011年3月11日でDD51が撤退するのを前に,3月からDD51 837号機にヘッドマーク掲出。 片側は淀川橋梁を渡るDD51をイメージしたデザインです。
2004年に普段の姿を撮影していたので,もう行かないと思っていたのですが,ヘッドマークがついたとのことで7年ぶりに赤川仮橋に来てしまいました。
2011年3月からは1往復がDE10で残ったほかは電機牽引になったものの,定期貨物列車の本数は変わりませんでした。
2013年3月に梅田(貨物)駅が廃止となり,その機能が百済貨物ターミナルと新設の吹田貨物ターミナル(かつての吹田操車場跡地を利用)に移転されることになり, 城東貨物線を走る定期貨物列車も9往復に増加,牽引機もバラエティに富んだものになりました。
2013年3月に赤川鉄橋を走る定期貨物列車が増え,明るい時間帯でも各形式の電機が見られるようになったのでまた行こうと思っていたところ, 同年秋に仮橋が閉鎖されるとの発表がありました。 あまり人が増えすぎないうちに・・・と思って何度か通って撮影したものから各形式ごとにピックアップしたのが上の写真です。 そしてある日,EF66重単の列車で2両ともロクロク(0番代)に遭遇することができ,私の赤川仮橋での撮影を終えることとしました。